RECOMMEND TO RED ITEMS!
トレンドカラーの赤を自分らしくまとう

22年春夏から顕著だったフェミニティの解放が一層発展。
そこに“ディグニファイド”=“凛とした”鮮麗さを感じさせるのが今シーズンのセンセーション!
現代のコモンセンスにもなっている多様性や包括性を叶えながらのワントーンやヘルシー感、
マスキュリンなテーラリングは、レディなエレガンスやセンシュアルをも束縛しない。
ニーゼロ(20)年代も半ばに立ち至り、時季をさえ巡っていた蠱惑的なY2Kの終焉という極めて大きなパラダイムチェンジを迎えた。そのことが2023-24年秋冬シーズンにモード本来のリブートを加速させ、エレガンスとは何たるかの初心に戻る、あるいは資性のシックへと舵を切るきっかけを与えている。芽生えたのは“50s Vibration”“Masculine Touch”“3D Decoration”なる3つの新しいフリクション。相対するエッセンスがプラスに作用するポジティブな摩擦現象を、諸手を挙げて受け入れたい。
PHOTO_Aflo TEXT_Makoto Hongo
2023-24A/Wのパリ・ファッションウィークには107ブランドが公式参加、ミラノでは59のショーと77のプレゼンテーションを開催。昨年末に81歳で逝去したヴィヴィアン・ウエストウッドの功績を讃えるロンドンに127レーベルがエントリーし、トム・ブラウンがアメリカ・ファッション・デザイナー協議会(CFDA=Council of Fashion Designers of America)の会長を務めるNYは70余りのランウェイを発表。そのなかでもセンセーショナルなデザインコードが、3ディメンションの立体的な装飾やモチーフ使い。〈プラダ〉〈ディオール〉〈シャネル〉の刺繍やブリコラージュ、〈ジル サンダー〉〈バーバリー〉の精緻に何層もレイヤーしたパターン、〈クレージュ〉のコンストラクテッドなディテールのアレンジメント、〈ルイ・ヴィトン〉のトロンプルイユはクラフトワークなイット! クリエイションソースにイージーなロゴやタイポグラフィーを使っていないのもコマーシャルに迎合しないグランメゾンのプライドだろうか……!? シンプルさと装飾性とのインパーフェクションこそ、気負いなくイマドキに着こなせることが明らかとなった。
KEYWORD
ボタニカルのコサージュをブーケのように施し、ウエディングドレスをプレタポルテにスタイルアップしたミウッチャ・プラダとラフ・シモンズの〈プラダ〉。造花を繊細なシアー地にあしらった〈ミュウミュウ〉に、シンボリックなカメリアをファーで表現した〈シャネル〉。
KEYWORD
伝統的な竹籠からインスパイアされたグラフィックのストールとスラックスを合わせた〈マメ クロゴウチ〉、全身センシティブな総柄の〈ジル サンダー〉。ダニエル・リーが〈バーバリー〉のクリエイティブディレクターに就任しての初コレクションでは、アイコニックなバーバリーチェックをバイアスにリニューアル。
KEYWORD
ニコラス・デ・フェリーチェの〈クレージュ〉は日食を模したアクセサリーがコンセプチュアル。〈ルイ・ヴィトン〉のクチュールテクニックを駆使して、ニコラ・ジェスキエールは個性の強いフレンチシックを展開。〈ロエベ〉と〈クロエ〉にも構築的な職人技が随所に垣間見える。
クリエイティビティに溢れる
“今”を捉えたヘアデザインが満載
全国のヘアサロンから広く集めた、
今の気分や新しいアイデアが
組み合わさった作品が見られる
「MODE COMPASS Village」。
シーズンごとのテーマを意識した
ヘアデザインを眺めるだけでなく、
#MODECOMPASSを付けてサロンのInstagramから
ご自身の作品を投稿できます。奮ってご参加ください。
PROCESS
「MODE COMPASS Village」に参加する投稿プロセス
1.#MODECOMPASSを付けて
サロンのInstagramに作品を投稿。
2.「PERK」が検索し、ピックアップ。
3.「MODE COMPASS Village」に掲載。
CRAFT WORK-POINT OF VIEW
PRADA
テーマは“TOUCH OF CRUDE”=未加工・未完成な手法。シャツファブリックによるボディスーツのようなロングジョンに、ボックスカットの2Bジャケットをまとわせ、アーバンでもアンユージュアルなバランス感を描いている。
CRAFT WORK-POINT OF VIEW
JIL SANDER
アメリカ西海岸の陽気な雰囲気に感化されつつ、ソリッドなスリーブレスジャケットが象徴的な、得意とするサルトリアを打ち出した。彼の地の煌びやかな街をボトムスのアルチザンなフリンジで体現しているのも表情豊か。
CRAFT WORK-POINT OF VIEW
JIL SANDER
アメリカ西海岸の陽気な雰囲気に感化されつつ、ソリッドなスリーブレスジャケットが象徴的な、得意とするサルトリアを打ち出した。彼の地の煌びやかな街をボトムスのアルチザンなフリンジで体現しているのも表情豊か。
CRAFT WORK-POINT OF VIEW
VALENTINO
昨シーズン、フューシャピンク一択で統一した〈ヴァレンティノ〉。かと思えば、2023年春夏コレクションはドレスやセットアップを人の肌とトーン・オン・トーンでまとめたボディ・ポジティブな提案に。