SEASON TREND FROM
COLLECTION LOOKSPICK UP RUNWAY
デザイナーの哲学がビビッドに表れた
ランウェイトピックス4選
ジェンダーレスやサステイナブル、ダイバーシティといった社会情勢が、各ブランドの一つひとつのルックにこれまで以上にはっきりと表れていた2020-21 AUTUMN & WINTER COLLECTION。ここでは、ミラノ、パリ、東京それぞれの会場で話題を集めた4つのトピックスをピックアップ。神聖なランウェイをいい意味で裏切り、リアリティショーを成功させた「グッチ」やグランドフィナーレで動物の着ぐるみが行進した「ステラ マッカートニー」など、ニーゼロ年代の幕開けを盛り上げたデザイナーたちのクリエイティビティにご注目!
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PICK UP RUNWAY_01
GUCCI 2020-21 AUTUMN & WINTER COLLECTION
Date_February 19,2020
Hour_15:00〜
Place_GUCCI Hub,Milan,Italyリアリティを追求した
全く新しいスタイルが話題に2月のミラノ・ファッション・ウィークで初日を飾った「グッチ」は、通常ならベールに包まれている化粧部屋を大胆にもゲストに公開。神聖なランウェイを裏切るスタイルとして話題を集めました。このショーのコンセプトは、“再現することのできない儀式(An Unrepeatable Ritual)”。モデルがヘアやメイク、ネイルを施されていたり、フィッターの仕事に対してデザイナーのミケーレ自身が入念なチェックを行ったり。バックステージを可視化するという新しい手法により、ランウェイ全体をリアリティショーへと昇華させていました。
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PICK UP RUNWAY_02
STELLA McCARTNEY 2020-21 AUTUMN & WINTER COLLECTION
Date_March 2,2020
Hour_10:00〜
Place_Palais Garnier,Paris,France動物の着ぐるみが行進した
メッセージ性の強い演出キャサリン・ハムネットやヴィヴィアン・ウエストウッド女史と並び、モード界のサステイナビリティやエシカル、アニマルライツの先駆者として知られるステラ・マッカートニー。アールデコを象徴する美術家エルテ(ロマン・ド・ティルトフの愛称)からインスパイアされたショーのフィナーレでは、モデルに入り混じってカウ、ラビット、ワニ、フォックスといった動物の着ぐるみがポップに行進。これには、ステラが強く訴求する動物愛護のメッセージが込められていたのです。ちなみに、これらのコスチュームは彼女のデザインではないそう。
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PICK UP RUNWAY_03
DIOR 2020-21 AUTUMN & WINTER COLLECTION
Date_February 25,2020
Hour_14:30〜
Place_Tuileries Garden,Paris,Franceモードの世界に広がりを見せる
新たなシスターフッドの可能性イタリアのフェミニズム・ゼロ年と呼ばれる1970年代から、美術評論家でありフェミニストでもあるカルラ・ロンツィ。“家父長制=気候の緊急事態”、“女性が反旗を翻す”、“女性がストライキを起こせば世界は止まる”、“同意”……。彼女の数々のマニュフェストを、アーティスト集団のクレール・フォンテーヌとのコラボレーションでネオンサインにし、フランスの新聞『ル・モンド』誌のページが敷き詰められたマリア・グラツィア・キウリの会場装飾は、多様性ある未来のフェミニティとエンパワーメントを予感させました。
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PICK UP RUNWAY_04
KIDILL 2020-21 AUTUMN & WINTER COLLECTION
Date_March 25,2020
Hour_20:00〜
Place_Shibuya Station West Exit Basement Facilities*Under Construction,Tokyo無観客のオンライン配信が
これからのスタンダードに!?今年始めにパリのランウェイで2020-21年秋冬コレクションを披露したデザイナー末安弘明の「キディル」。しかし日本の“渋谷ファッションウイーク2020春( https://www.shibuya-fw.com/ )”内では、ノーオーディエンスライブによるファッションイベントを開催しました。90年代のネオパンクやグランジを背景とした最新コレクションは、和楽器のパンクミュージック集団、切腹ピストルズの生演奏とのセッションによって一層個性的に。なお、2021年春夏のパリコレとロンドンは、全日程がオンラインで予定されています(2020年8月現在)。