SEASONAL TREND Light Feeling

確かなテーラリングでもラグジュアリーな
ストリートやリゾートでも軽快さがシック

今季の世界4大レディ・トゥ・ウェアウィークは、全体の7割強がフィジカルでのランウェイショーやエキシビションだった。ウィメンズではダイバーシティは当然として扱われ、より違和感なくフランクに。ひるがえって、メンズでは中性、両性、不定性とXジェンダーなラップアップがここに挙げたオープンマインドな「ドリス ヴァン ノッテン」、スマートシルエットの「グッチ」、ハイパフォーマンスの「キコ コスタディノフ」などに色とりどりに表現されている。ヴァーサタイルな新しい男性性がロマンティックに浮かび上がった。

KEY WORD_Open Mind

ラインストーンやクリスタルビジュー、メタルフリンジやブロケードなどなど、光を放つあらゆるエンベリッシュメントやマテリアル、カラーパレットをこれでもかとレイアウトし、イルミネーションやサイネージを彷彿させるグリッターでフューチャリスティックな表情が“らしい”「ドルチェ&ガッバーナ」を筆頭に、春の到来を祝うインドのホーリー祭にインスピレーションを得た「ドリス ヴァン ノッテン」、眩しい太陽の下がよく似合う「MSGM」は自由なオープンマインドを彩っている

KEY WORD_Smart Silhouette

“GUCCI Love Parade, Los Angeles”というタイトルで、LAのハリウッド・ウォーク・オブ・フェームを舞台に単独のオーガナイズを敢行した「グッチ」。100名にもおよぶモデルのなかで、ダイジェストは凛としたスマートなイブニング。夏のバケーションムードを前面に押し出す「プラダ」は全39体のうち実に33コーデが膝上丈で、まさに“Light Feeling”を体現している。「ラフ シモンズ」は、ジェンダーニュートラルでユースなスクールスタイルを展開。女性像と男性像のエフォートレスな親和性は今シーズンのベストルックかも。

PHOTO_Aflo

KEY WORD_High Performance

「キコ コスタディノフ」は得意とするコンセプチュアルなディテールと機能美をベースに、自身の原点であるフォークロアをシンクロ。マシュー・M・ウィリアムズ初のフィジカルなショーで観客を招いた「ジバンシィ」は「実用的なラグジュアリーとは何か?」を問い、レイヤードを巧みに用いたハイパフォーマンス性を追求。「ボッテガ・ヴェネタ」はアメリカンカジュアルのオマージュがセンセーショナルだったが、2021年11月にクリエイティブディレクター、ダニエル・リーの突然の退任が公表された。後任はまだ決まっていない模様。

※レシピはサロン技術者専用の情報です。