2020-21 Autumn / Winter Seasonal Trend

Seasonal Trend 70s±10

ハイコントラストな配色やデフォルメしたショルダーシルエット、ラメやエナメルなどの挑戦的なアプローチ。その一方で、フォークロアやレトロといったロマンティックなムードも漂います。

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懐かしさを覚えるチェックは
より多彩にラインナップ

グランジテイストや英国トラッドを彷彿とするものなど、ランウェイを彩っていたチェックパターン。足し算的発想であるマキシマリズムの「ドリス ヴァン ノッテン」、1960年代に活躍したデザイナー、マルク・ボアンにオマージュを捧げる「ディオール」、さらにはチェックがストイックなほどにグラフィカルなリカルド・ティッシの「バーバリー」。色やフォルムなどハイコントラストな時代性への憧れが、現代的なデフォルメによって映えているのが伝わります。

色の強弱やパワーショルダーで
強い女性像を打ち立てる

ハイコントラストな配色やデフォルメしたショルダーシルエットなど、挑戦的なアプローチも数多く見られました。60sのプレタポルテを先導したイヴ・サンローランの「リブ ゴーシュ」に想いを馳せつつ、パワーショルダーなど80年代の要素を巧みに取り入れたのは「サンローラン」のデザイナー、アンソニー・ヴァカレロ。ニコラ・ジェスキエールの「ルイ・ヴィトン」は、“タイムクラッシュ”をテーマに服飾史をあえてアンチトータルな装いに凝縮。いつになくパンキッシュな「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン」にも熱い視線が注がれました。

懐かしいけど古臭くない
ロマンティックを現代的に解釈

“70s±10”を形作る、フォークロアやレトロ、フェミニンといったロマンティックなムード。「パコ ラバンヌ」の若きクリエイティブディレクターに就いているジュリアン・ドッセーナはクラシックな宮廷服を、「イザベル マラン」は80sのパワーショルダーをモチーフに。モードの革命児、エディ・スリマンの「セリーヌ」はロンドンの喧騒、ヴィンテージ、さらにはニューロマンティックを大胆に掛け合わせました。

70s±10
Hair designers voice

※レシピはサロン技術者専用の情報です。