SEASONAL TREND from
COLLECTION LOOKSPICK UP RUNWAY
グランメゾンそれぞれの想いや
創造性が際立つ
新しい時代にふさわしい
コレクショントピックス
エコロジカルやニューマテリアリズム、サステイナブルなど、さまざまな新時代のダイナミズムによって、ショー自体がイデオロギーから問われることとなった2021年春夏シーズン。とはいえ停滞感は微塵もなく、ポジティブなムードを纏いながらそれぞれの方法でコレクションを披露。ここではパリ、ミラノ、ロンドン、NYの4大ファッションウィークと東コレの中から、特に耳目を集めたトピックスをピックアップ。連綿と紡がれてきたメゾンの歴史や哲学に新たなメソッドが加わった、創造性溢れるプレゼンテーションをお見逃しなく。
-
PICK UP RUNWAY_1
PRADA
2021 SPRING & SUMMER COLLECTIONDate_September 24, 2020
Presentation_Live Streaming
Base_Milan, Italyファッション史に刻まれる
ダブル体制初となるショーニーゼロ(20)年代のディケイドにおいて、ひいては今後のモード界にとって間違いなくハイライトであろう、ミウッチャ・プラダ率いる「プラダ」が協業デザイナーにラフ・シモンズを抜擢した件。象徴的な逆三角形ロゴがさまざまにラップアップされ、新鮮で華やかな空気感もひとしお。ストリーミングの最後には、ミウッチャとラフが『WHAT IS "PRADA-NESS"?』をテーマに対談したのもクライマックスにふさわしいものでした。
-
PICK UP RUNWAY_2
CHANEL
2021 SPRING & SUMMER COLLECTIONDate_October 6, 2020
Presentation_Runway Show & Live Streaming
Base_Grand Palais, Paris, France1960年代にヌーベルバーグを起こした
ミューズたちへのオマージュPFWのオーラス「シャネル」は、ショーでなじみ深い1900年パリ万博のために建てられたグラン・パレへごく少数のオブザーバーを招き、アーティスティックディレクターのヴィルジニー・ヴィアールはリアルなキャットウォークを敢行。ハリウッドサインを彷彿とさせる“CHANEL”のスカルプチャーがバックグラウンドとも相まって、コロナ禍にありながらグランメゾンのエンパワーメントを存分に感じさせました。
-
PICK UP RUNWAY_3
DIOR
2021 SPRING & SUMMER COLLECTIONDate_September 28, 2020
Presentation_Runway Show & Live Streaming
Base_Tuileries Garden(Jardin des Tuileries), Paris, Franceルチアの創造性をフォーカスした
ショートフィルムも公開1946年創立の「ディオール」史上、女性で初めてクリエイティブディレクターの任に就いたマリア・グラツィア・キウリが2017年からコレクションを披露してきたなか、今回は舞台装飾をイタリアンアバンギャルドな芸術を主とするアーティスト、ルチア・マルクッチが担当。現代風ステンドグラスを背景に、古い弔歌調の合唱曲『セクエンツァ 9.3』が12人の女性コーラス隊によって合唱され、荘厳な雰囲気を醸し出していました。
-
PICK UP RUNWAY_4
Burberry
2021 SPRING & SUMMER COLLECTIONDate_September 17, 2020
Presentation_Live Streaming
Base_Suburbs of London, UKミステリアスなドラマ仕立てが
ファッショニスタの記憶に残る映像美ティッシ自身が「多くの人々が自然との繋がりを取り戻したい強い想いに駆られた」と話すように、ソースは“イギリスの夏、自然”。そのうえで無観客のステージに選んだのがロンドン郊外の実際の森。ドイツの女性アーティスト、アンヌ・インホフ指揮による幻想的なパフォーマンスとコラボした配信には、アマゾン・ドット・コムが提供するライブストリーミングプラットフォームのTwitch(ツイッチ)を採用していました。