SEASONAL TREND Modern Classical

進化を遂げ、魅力倍増の
クラシカルなワードローブが引力強め

グラマーなフェミニニティの盛り上がりや“Y2K”が端緒となって、タイムレスなアーカイブのコンテンポラリーな解釈が脚光を浴びている。まず、シルエットでは「プラダ」「ステラ マッカートニー」「ランバン」をはじめ、「ディオール」「エミリオ・プッチ」「ヴェルサーチェ」がAラインやボクシーを紐解き、さらに「シャネル」「MSGM」、「マメ クロゴウチ」が70年代調のフレアをリアレンジ。ビビッドなカラーリングやアートな総柄パターンでエクスタティックに個性を解き放ち、単なるレトロ主義ではないエッジのきかせ方も実に新鮮。

KEY WORD_Boxy

マイクロミニを女性らしい官能美としてモダンにスタイルアップした「プラダ」。ドキュメンタリー映画『素晴らしき、きのこの世界』に想像力を喚起された「ステラ マッカートニー」は、森に生息するキノコ類からインスパイアされた絢爛な色みを、「ランバン」はシックなパープルを基調にラペルやカフスへのスポーティなリブを、ボクシーなテーラリングに採用。パリコレのラストには、新型コロナウイルス感染症で逝去したアルベール・エルバスを追悼し、氏が2021年1月に立ち上げたばかりの「AZファクトリー」のショーが開催された。

KEY WORD_A-Line

もともと、ムッシュ・クリスチャン・ディオールが1955年の春夏パリコレで誕生させたAライン。トップスがコンパクトで裾が広がり、“A”字形を描いたようなシェイプはピラミッドラインやトライアングルラインとも。過去に幾度となく流行を繰り返し、今季もメインストリームに。「ディオール」はモダニストであるマルク・ボアン時代にもオマージュを捧げ、スマートなバランス感を構築。「エミリオ・プッチ」や「ヴェルサーチェ」はナイーブな空気感を漂わせながらも、ショッキングパターンや色合いを多彩に用いたのが刺激的。

PHOTO_Aflo

KEY WORD_ Fit&Flare

リゾートやホリデイ気分を満点に受け取らせるのが、ニューキーワードの“フィット&フレア”。「シャネル」はモノトーンのトップにシンボリックなゴールドチェーンを調和させたスイムウェアと、ボトムスは白&黒のストライプ柄スカートで、「MSGM」はビタミンカラーやフラワーパターンで風を孕むオプティミスティックを牽引。「マメ クロゴウチ」は淡く透け感のある天然の麻使いがロマンティックな印象。ファッション&ライフスタイル誌『ハーパース バザー』では、ポジティブな身体への意識を“BODY TALK”とも言い表している。

Modern Classical
Hair designers voice

※レシピはサロン技術者専用の情報です。