SEASONAL TREND Dignified Beauty
ワントーンやヘルスコンシャスに紐づく
凜とした健康美
22年春夏から顕著だったフェミニティの解放が一層発展。そこに“ディグニファイド”=“凛とした”鮮麗さを感じさせるのが今シーズンのセンセーション! 現代のコモンセンスにもなっている多様性や包括性を叶えながらのワントーンやヘルシー感、マスキュリンなテーラリングは、レディなエレガンスやセンシュアルをも束縛しない。
NEW TOPICS from RUNWAY SHOW
シーズナルトレンドをさらに掘り下げた
最新コレクションの主要トピックス
TREND KEYWORDS
ONE TONE
ワントーンコーデが際立つ今季のカラーパレット
まず、今回のランウェイではビビッドからパステルまで、彩色のバリエーションをフィーチャー。〈リック オウエンス〉はシアリングの量感あるアウターとフロアレングスのスカートを淡いグリーンで、〈ルメール〉はバッグもレッグウェアもシックなレッドで統一。ドレープが艶やかな〈ステラ マッカートニー〉はアンダーワイヤーのブラトップと組み合わせ、イタリアンクラシコのサルトリアルをモダナイズした〈ジル サンダー〉は足もとやアクセサリーの色みを抑えることで、ウェアラブルな同色ルックに昇華している。
PICK UP BRAND
VALENTINO
ダイバーシティを重視する〈ヴァレンティノ〉が挑んだテーマは、可能性が限りなく狭く思われるフレームにあって、どれだけの創造性を表現し得るか。パントン・カラー・インスティテュートの協力のもと、フューシャピンクの一択で立体的なスタイリングを披露した。
TREND KEYWORDS
HEALTHY
肌見せの秘訣はヘルシー>セクシー
素肌を露出することは、着こなしのフェミニニティなアクセントの一つだが、そこに備わっているセンスは淑女的な官能美というより、健康美なのが今っぽいところ。〈クレージュ〉や〈MSGM〉などのカットオフに、〈ボッテガ・ヴェネタ〉や〈エルメス〉らメゾンのディープなネックライン、春夏でないにもかかわらず一役イットなトップスに躍り出ているタンクトップと、スタイルレンジも多彩だ。自然体に臆せず取り入れたい。
ESSENCE for HEALTHY
CUT OFF
メゾンのヘリテージを彷彿とさせる、胸もとのダイヤモンドカットが印象的な〈クレージュ〉。ボディコンシャスでポジティブにショースキンするのは〈MSGM〉と、ロンドン出身のインド人気鋭デザイナー〈スプリヤ・レーレ〉。
ESSENCE for HEALTHY
DEEP NECK LINE
ダニエル・リーのもとでレディ・トゥ・ウェアのデザイナーを務めたマチュー・ブレイジーがクリエイティブディレクターに就任後の新生〈ボッテガ・ヴェネタ〉は軽快なカラーリングでも、〈エルメス〉は象徴の気品溢れる乗馬風でも、そしてミステリアスな〈ヴェルサーチェ〉はビスチェでも、深い首もとをアピール。
ESSENCE for HEALTHY
TANK TOP
〈クロエ〉は1970年代に着想を得つつ、肌を見せることによるヘルシーさとリアルな装いを両立するためにホワイトのタンクトップをシンボリックにあしらい、〈プラダ〉はキャットウォークのいちばん最初に歩かせるほど。〈ワイ・プロジェクト〉の挑戦的なプリントモチーフは〈ジャンポール・ゴルチエ〉とのコラボレーション。
TREND KEYWORDS
TAILORED
凛とした女性像をつくるマストアイテム
メンズのトラッドとして扱われる確かな仕立てや上質なテーラリングがリモデルとして、ウィメンズシーンで席巻。パッドを入れたパワーショルダーやオーバーサイズとミックスアップしたり、ウエストをしっかりとマークして曲線美を引き立てたり、シャープさとのマリアージュで洗練のシェイプを描いたり。アール・デコにオマージュを捧げた〈サンローラン〉、アワーグラスシルエットを打ち出した〈スポーツマックス〉、2019年のデビュー当時からテーラードが基軸の〈ピーター ドゥ〉と、実力派が“らしい”コントラストを見出している。
Dignified Beauty
Hair designers voice
2022-23 A/W
DERIVED SALON DESIGN
※レシピはサロン技術者専用の情報です。